いまの女性より、むかしの女性のほうが恋に大胆だったのでしょうか。粟津温泉には400年も前から伝わる恋物語があります。物語の主役は当時宿屋に奉公していた下女のお末。「おっしょべ」は「お末」がなまったものです。お末はひそかに向かいの宿屋の下男・竹松に恋をしていました。ある夜、お末は恋心をおさえきれず、宿の松の木をよじ登って屋根づたいに竹松の部屋へ向かったのです。ところが途中で足をすべらせ軒下へ落ちて、宿屋は大騒ぎに。これがきっかけでお末の想いは竹松に伝わり、めでたくふたりは結ばれました。以後、何千組もの男女がこの温泉で恋を成就させてきたのです。
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